ゴールデンウィーク。
2月に始まったGWキャンプ場の予約争奪戦に勝利を治め、人生の勝ち組のような気持ちでバラ色の日々を送っていた私が、予約の日付を間違えていた事に気が付いたのは4月16日であった。
慌てて別のキャンプ場を予約しようと試みるも、当然ながらどこも軒並み満員。
空前のキャンプブームに逆恨みしながらネットの海を彷徨っていると、奇跡的に予約可能なキャンプ場を発見。
しかも、おもちゃ王国に併設された、超がつく高規格だ。
ここは4月にオープンしたばかりのキャンプ場なので、まだあまり知られていなかったようで、2週間前にも関わらず、フリーサイトの2泊3日をゲットする事に成功したのであった。
瀬戸内 NATURAL FIELD
キャンプ当日はあいにくの大雨。
ただの雨ではなく大雨だ。
ちょっとセブンイレブンへビールを買いに行こうと思っても諦めてしまいそうな程の土砂降りである。
フリーサイトとういう事で誰よりも早くチェックインを済ませ、疾風のように一等地を確保しなければいけないという思いに駆られ、チェックイン開始時間の13:00ジャストに到着すると、運よくフリーサイトの先客はゼロ。
ホッと胸をなでおろした私は、このサイトで一番の立地であろう場所にタープを張る事に成功。
なんてラッキーなんだ!
考えてみて欲しい。
もし今日がドピーカンで絶好のキャンプ日和であったならば、前日に準備を怠って朝早くから慌てて車に荷物を詰め込んだ私みたいな者が、この真横に車を停める事ができるサイトを確保する事などできなかったハズだ。
運よく降った大雨のお陰でこの一等地を確保できた事は言わずもがなである。
ラッキーな大雨が降る中、その間ヨメと少年は隣接するおもちゃ王国へ遊びに行ってもらい、独りぼっちで雨が弱くなるのを待ち続けた私の頬が濡れていたのは雨だけのせいではなかった。
大雨の中の設営
かれこれ2時間くらいは待っていたが、中々やまない雨に業を煮やした私は、設営の続きを決行する事にした。
だが、心配はご無用。
こんな事もあろうかと濡れてもいいように海水パンツとラッシュガードを持ってきていたのである。
天才だね!!
フリーサイトでは誰一人設営を始めない大雨の中、水辺の全くないキャンプ場で海水パンツを履いたオジサンがひとりぼっちでせっせと設営をしている姿を周りの人達がどういう気持ちで見ていたかは知らない。
いや、知りたくはないといった方が正しいだろう。
なぜ、私は広大な芝生広場に1人ぼっちで、ゴールデンウィークの初日の土砂降りの中、海水パンツを履いてゴツゴツとハンマーを叩いているのだろうか。
そんな自問自答を繰り返しながら設営を続けていると、この土砂降りの状況において、勝ち組とも言えるオートサイトの常設テントからは、品の良さそうなマダムが洗い場の三角コーナーの汚物をみるような目でこちらを見ている。(被害妄想)
もしかしたらフリーサイトこはのまま誰もこないのではないかと思い始めた頃に、ようやく他のキャンパーさんが現れてくれたお陰でようやく平常心を取り戻す事が出来たのであった。
ようやく楽しいキャンプの始まり
先ほどまでとはうって変わり、天気予報通りに夕方には青空が顔を除かせ始めた頃、ちょうどヨメと少年が戻ってきた。
明日は朝からおもちゃ王国で遊ぶ予定なので、早めの晩御飯はスーパーで買ってきた高くも安くもない肉を焼くだけのカンタン調理。
ご飯を食べた後は、テントに入ってUNOで盛り上がっていたのだが、疲れきっていたえびかにファミリーは焚き火を楽しむ暇もなく、その後二度とテントから出てくることはなかった。
二日目
夜中に星空を撮ろうと思い、2:00頃に一度起きたのだが、あいにくの曇り空であった為、断念。
観覧車と天の川なんてそうそう撮れる物ではないので、少し残念だったが、今回は2泊3日なので、まだまだチャンスはあると自分に言い聞かせながら朝食の準備を始めた。
10時オープンのおもちゃ王国に行きたいと、朝7時からだだをこねる少年の口をウインナーで塞いだ後は、サイト内を散歩。
昨日の雨でサイトにはまだ水たまりの残っている場所があった。
おもちゃ王国
いよいよ10:00を迎え、待ちに待ったおもちゃ王国の開園だ。
まずは2,000円のフリーパスを三人分購入し、少年が一番最初に向かった場所は1番人気のゴーカートでもなく、テンションがあがりまくった子供たちが群がるジェットコースターでもなく、誰一人並んでいない巨大迷路。
こんな楽しそうな乗り物ばかりの中で、ちょっと控えめでシュールなアトラクションをチョイスする少年が可愛いくてたまらない。(親バカ)
トータル三回目となるおもちゃ王国だが、今回はゴールデンウィークという事もあり、今までにない大盛況で、アトラクションの行列以上に、フードコートにもかなりの人だかりが出来ていた。
そんなフードコートの行列を横目にキャンプサイトで食事が出来るのはかなりポイントが高い。
昼食を食べた後は、全てのアトラクションを満喫し、最後にアイスまで買ってもらった少年も大満足でテントサイトへ戻った。
こいのぼり
今日は天気がよいので、毎年ゴールデンウィークにキャンプに行くわが家の恒例行事であるこいのぼりをあげてみた。
クリスマスやハロウィンではみんな飾り付けをするのに、未だにこいのぼりを揚げているキャンパーさんは見た事がない。
テントを立てていれぱ、ポールとロープは既にあるので、ちょっと大きいガーランドだと思えばなんて事はないのでぜひ飾ってみてはいかがだろうか。
晩御飯
今夜の晩御飯はカレー。
昨晩は焼肉、今日はカレーと定番料理ばかりだが、最近わが家は食事を作る時間よりゆっくりする時間の方が貴重だと気づき、あまり凝った料理は作らない。
料理にかける時間を少年と遊んだり、自然の中でゆっくりとリラックスする方が、有意義な時間を過ごせるに違いない。
そんな思いから早めの夕食を済ませ、たっぷりと時間を作ったえびかにファミリーが、テントの中でUNOを楽しむ声が聞こえなくなったのはびっくりするほど早めの19:30であった。
ちなみにこの日も夜中の2:00に起きたのだが、やはり生憎の曇り空により、天の川を拝むことは出来ず。
最終日
昨日のカレーを挟みホットサンドと、昨晩に焚き火を楽しみながらつまもうと思っていたギョーザを焼く。
最終日の朝ご飯は、楽しかった2泊3日のキャンプが終わり改めて実感してしまう時間である。
撤収
チェックアウトは11:00だが、早くおもちゃ王国に行きたい少年と、早くおもちゃ王国で疲れさせて帰ると言わせたい私のベクトルが奇跡的に一致した為、今までにない異例の速さでの撤収準備が進んでいく。
みるみる内に撤収を済ませ、10時前におもちゃ王国へ吸い込まれた少年と15:00近くまで思う存分楽しんだ後は、後ろ髪をひかれながらの家路となり、楽しかった今年のゴールデンウィークのキャンプは終わりを告げたのであった。
少年がおもちゃ王国とキャンプという夢のような3日間を全力で満喫したであろう事は、3時間近くかかる帰路で一度も起きずに爆睡していたが物語っていた。
コメント
息子さん大満足の2泊3日。
お父さん、さぞ帰りの運転眠たかったことでしょう(笑)
天気が回復したのはラッキーでしたね(*^^)v
予約ミスからのナイスキャンプ場予約で結果オーライ。
夜の焚火タイムがなかったのが唯一の心残りでしょうか?
仰る通り!予約ミスからこんな良い所に行けるとは思いませんでした^^
星空に心を奪われてからは、最近は焚火がおざなりになっています(汗)