こんにちは、えびかにです。
ふもとっぱらキャンプ場レポの後編です。
前編はこちら
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バラバラバラッッ!!!
突然のけたたましい音に目を覚ます。
時刻はまだ23時。
寝起きで一瞬何が起こったのか分からなかったが、すぐにその正体を知る事になる。
一時は収まったかに見えた雨が再び牙をむいて襲いかかってきたのだ!
大粒の雨が容赦なくテントに降り注ぐ。
風も先程と同じくらいの暴風でテントはきしみ、状況は確実に悪化しており、慌ててテントの前室を見てみるとかなりの水が流れ込んで来ていた。
幸いテントの中までは浸水していなかった事に安堵したのも束の間。
一瞬テントの中が昼間のように明るくなったと思った次の瞬間!
ドドォォオォォーン!!!
これはもう
A・RA・SHI だ。
終わりの見えない雷鳴が鳴り響き、遠くで子供の泣き叫ぶ声が聞こえる。
まさに地獄絵図
流石に身の危険を感じて車へ避難しようかと考えたが、すぐ側にある車に乗り込むだけでも下着までずぶ濡れになりそうな程の激しい雨がそれを阻む。
大自然の脅威に自分の無力さを感じ、諦めてテントの中で寝袋に潜り込み、いつ訪れるかもわからない雷に怯えながらなんとか眠りにつく事が出来た。
※イメージ図です。
悪夢の様な一夜を過ごし、目覚ましの音で目を覚ました私は時計に目をやると時刻は4:15を指していた。
外は静寂に包まれ、雨の音も風の音も聞こえない。
たしか天気予報ではこの時間は晴れとなっていた筈だ。
もしや・・!
はやる気持ちを落ち着かせ、テントのファスナーに手をかけ、ゆっくりと開いた。
!!!
まだ朝露の残るはらっぱに現れたのは富士山の神々しいシルエットだった。
その景色に感動し、夢中でシャッターを切り続ける。
好きなアイドルのライブで写真を撮りまくっている人の気持ちが少し分かった気がした。
対象物が人か風景かの違いだけで、どちらかというと風景に興奮している方がヤバイ気がする。
まだ少し肌寒い中コーヒーを入れ、その時をただじっと待つ。
朝日は昇ってしまったが霧が深く、まだその全貌は現わしていない。
待つ事一時間。
ついに雲の隙間からその姿を覗かせた!
富士山だ!!!
この時の感動を筆者は後日こう語ってくれた。
『え!?富士山チョーでかかったんですけどwww』
その後天気は順調に回復し、澄み渡った青空、立体的に交差しながら流れてゆく雲、心地よい風を感じながら至極の時間を過ごす事が出来た。
ふもとっぱらの手痛い洗礼を受けてからの絶景を見ながら朝ご飯だ。
昨日の焼肉の残りとサラダ。
夜食用に買っておいたラーメンも帰りの荷物を減らす為に渋々ながら食べる。
昨日回れなかった場内をのんびり散策した後、あっと言う間に乾いたテントを片付ける。
帰りの道中も長い為、昼前には車に乗り込んだ。
心なしか今日は少し嬉しそうに見えるでっかい顔に別れを告げ、憧れのふもとっぱらを後にした。
帰りにお土産でも買おうとまかいの牧場に少し寄った。
おじさんが一人でソフトクリームを食べながら写真を撮っているのを周りの人はどう思っているのだろう。
他人から見て、気持ち悪い、淋しそうな、残念な、以外の形容詞がつく事はなさそうだ。
その残念なおじさんはお土産にバウムクーヘンを一つだけ買って牧場を後にした。
まとめ
今回はかなりの強行で行ったのだが、結論として無理矢理でも行けるチャンスがある方には強くオススメする。
ありえない悪天候も目の覚めるような絶景も全て含めてサイコーであり、たった一泊二日でふもとっぱらの良い所から悪い所まで味わえたのは逆に良かったと思う。
さらに悪天候という事で人が少なかった為、開放感がハンパなかったのもGOOD!
夜の嵐も、その時は必死だったが後から考えるとそれも良き思いでとなり、一生忘れる事はないだろう。
ありがとう!ふもとっぱら!!!
以上、えびかにでした。
コメント
言葉は要らない。
富士山を前にして、まさにそんな時間だったんでしょうね。
まぁ、ソロキャンのおじさんがブツブツと富士山に語りかけていたら、ソフトクリームの写真を撮っているより怖いけどw
>ももじんさん ほんとに言葉に出来ないくらいの清々しい朝でした^_^ただ無意識にでかっ!とかつぶやいていたので周りに人がいなくて良かったです(笑)
大雨粒がテントに降り注ぐ恐怖。。。えびかにさんの時ほどではないにしろ、GWの時に味わいましたw結構怖いですよね…
でもそのあとの早朝の景色、広々としていて最高ですね!!!綺麗な富士山を拝めたようでよかったです^_^
>もめさん 大粒の雨音は中々寝れないですよね。でも、そのお陰で雨上がりのキレイな緑葉と誰もいない広々としたふもとっぱらを体験できたので結果的によかったです^_^