こんにちは、えびかにです。
前回は中途半端な所でお腹が空いて力尽きた為、後編に行きます。
前編はこちら
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おすそ分け
少年が周りの子供達に勝手に混じり、一緒に崖登りをしたり、クリスマスに買ってあげたキックボードで走り回っているのを目を細めながら少し早めの焚火を堪能。
牡蠣に舌鼓を打ちながらビールを嗜んでいると、ヨメと少年が何処からともなくチーズの燻製を持って来た。
聞けばすぐ側に4家族でグルキャンをしているグループがあったのだが、そこの燻製職人(勝手に命名)に頂いたとの事。
この世知辛い世の中で見ず知らずの方に燻製を頂けるなんて、よほど少年が物欲しそうな顔をしていたに違いない。
鶴でも亀でも恩返しをするのであれば、まがりなりにもえびとかにの名をお借りしている私が恩返しをしない訳にはいかない。
何かお礼になりそうな物がないかと、焼き網の上をみれば、そこには下ごしらえ中のレンコン。
燻製チーズに下ごしらえ中のレンコンでは少々分が悪い。
となればこの時点でチーズの燻製に見合う我が家にある食材は今まさに網の上で食べ頃に成長した牡蠣しかあるまい。
ついにこの日がきたか・・
目に入れても痛くない程、手塩にかけて育てた娘の結婚前夜を迎えた父親の様な思いでラスイチの牡蠣にレモンを絞る。
これまでの楽しかった思い出が走馬灯のように蘇る。
『お父さん・・今までワガママばっかり言って困らせたね。男手一つでこんなに立派に育ててくれてありがとう!』
無言でそっと娘の手を取り、今までの思い出を確かめるかのようにヴァージンロードを一歩一歩あるき、時折溢れそうになる涙(牡蠣汁)をぐっと堪え、天を仰ぐ。
意を決して燻製職人の元へたどり着き、振り絞るように出した言葉と共に娘を燻製職人に手渡した。
『ふつつかな娘ですが、宜しくお願いします。』
こんな思いとオイスターの旨みがぎゅっと詰まった牡蠣だったのだが、はたしてその辺が分かってもらえていたのだろうか。(絶対分からない)
さらにその後、同じグループのご家族のお父さんからポテトの差し入れまで頂いた。
その時の話しの中で燻製職人から『インターネットで集まったグルキャンなんですよ』との情報を入手。
パッと頭に浮かんだのはユーチューブかブログ。
しかし見る限りではカメラを回している人はいない。
ならばブログではなかろうかとテントに戻り、携帯でポチポチやっていると、目の前にあるサイトのご家族のテントがリアルタイムで更新されているのを発見!
ポテトを頂いた方はナチュログという所でブログを開設されているくまりん★さんという方で、娘の嫁ぎ先の方は同じくくむさんという方であった。
キャンプに行くと必ずポテトを1kg揚げる事に情熱を燃やしている異常者
kumarinn.naturum.ne.jp
ギアをこよなく愛し、恋人の様に熱く愛でるこちらも異常者
kuma555step.naturum.ne.jp
ナチュログは中国地方のキャンプ場レポを見る時によくお邪魔するのですが、まさかキャンプ場でブロガーさんに出会うとは。
どうして良いか分からず、とりあえずコメント欄に目の前のサイトのえびかにですとコメントを残して夕食を食べる事に。
夕食
今日の夕食は少年のリクエストでハンバーグとレンコンとジャガバターに焼き芋である。
イモががっつりカブっているが、少年の一番好きな食べ物はイモなので恐らくハンバーグがなかったとしても大満足の内容である。
暫くすると先程のくまりん★さんがコメントに気付いてくれて、2人でブログ談義。
そのまま図々しくテントにお邪魔して色々とギアを物色したり、キャンプやブログの話で盛り上がり、後程みんなで焚火を囲むので一緒にしましょうとお誘いを受けた。
ポテトのお返しもしていないのになんて良い人なんだ。
晩御飯を食べ終えて、程なくすると焚火の準備が始まり、大人8人、子供6人の大宴会が始まった。
我が家は予定外の宴会で食材の準備が全くなかった為、皆さんに完全に寄生する形だ。
くむさんから頂いた獺祭をみんなで美味しく頂きながら、少年はここぞとばかりにマシュマロを頬張る。
欲望の赴くまま、一心不乱に食べる彼は、もうすでにマシュマロを焼いてなどいない。
時刻も遅くなり、女性陣と子供たちがテントに入った後は男性陣のみで焚火の続き。
■ポテトを必ず1kg揚げる漢
■ギアに異常な執着心を持つ漢
■四六時中肌身離さずカセットコンロとおでんを持ち歩く漢
■キャンプがあると聞けば西へ東へいつでも現れる漢
■えびかにという漢
クセ呼ぶには物足りず、個性と呼ぶにはあまりに乱暴な五人組のカテゴリは性癖として胸にそっと書き記し、楽しい夜は更けて行った。
翌朝
昨日の飲みすぎが尾を引いて、キャンプでは一番に目が覚める私が起きた時にはすでにヨメと少年がご飯の準備を進めていた。
朝ごはんも少年のリクエストで肉まんとウインナー。
今回初導入の玄関マット。
これは地味に便利でテントの出入りで靴を脱ぎ履きする際に大活躍。積載も場所を取らないのでかなりオススメギアである。
夜に少し雨が降り、テントが濡れていたので、朝食後はすぐに雑巾で水気を取る作業に追われる。
子供達は相変わらずがけ登りに没頭していたと思いきや、誰が言い出したかは定かではないがおやつパーティーなる魔法の言葉を編み出した。
個人でお菓子が食べたいと言えば、『10時までダメ!』とあえなく却下される所だが、集団で集まりひとたび『みんなでおやつパーティーをするんだって!』親に言ってしまえば、どこのご家庭でもお菓子を出さざるを得ない。
各家庭から普段では絶対に食べる事が出来ない種類と量のお菓子が集まり、夢のようなおやつパーティーが始まった。
誰か分からないが、これを閃いたキミは天才だと思うよ。うん。
薪置き場にまだ割っていない手頃な丸太があったので管理人さんに『あのまま売ってくれませんか?』と告げるとタダであげるよとの事で薪割台をゲット。
11時には撤収を完了し、子供達には名残惜しいお別れの時間がやって来た。
最後に子供達全員で記念撮影。場所はやっぱり思い出のガケだ。
思わぬ出会いもあり、楽しかった一泊二日の真道山森林公園キャンプ場はこれで幕を閉じた。
今回、突然の参入に快く迎えて頂いたみなさん、改めてお礼を言わせて頂きます。
ありがとうございました!
以上、えびかにでした。
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